KPIの確認:バリューゴルフ(3931)

KPIシリーズの続きです。
参考記事:
2017.9.9 KPIに注目せよ
2017.9.23 KPIの確認:エムケイシステム(3910)
2017.9.30 KPIの確認:リンクバル(6046)

2017.10.7 KPIの確認:ピクスタ(3416)
2017.10.14 KPIの確認:GMOペパボ(3633)

最後は、バリューゴルフ(3931)のKPIを見て行きます。

バリューゴルフの成長戦略は、「『1人予約ランド』の認知度向上により会員数(需要)を増やす一方、提携ゴルフ場数(供給)を増やして需要を満たし、会員や提携ゴルフ場に向けて様々なサービスを並行展開していく」です。
※当ブログ2017.2.11記事 成長性の確認:バリューゴルフ(3931)

つまり、単純に会員数と提携ゴルフ場数をチェックすればOKなんですが、提携ゴルフ場数は今のところ半期に一度しか公表してくれていないので、四半期では主に会員数をチェックすることになります。

会員数は「1人予約ランド月次情報」で毎月公表してくれています。

1人予約ランド会員数

出所:2018年1月期第2四半期決算説明資料

17-3Q 17-4Q 18-1Q 18-2Q
会員数(人) 310,133 330,939 356,706 383,991
 前年比 +36% +34%

前年比+30%以上という力強い伸びで、まだまだ好調は続きそうです。

会員純増数もチェックしましょう。

1人予約ランド会員純増数

出所:2018年1月期第2四半期決算説明資料

17-3Q 17-4Q 18-1Q 18-2Q
会員純増数(人) 23,882 20,806 25,767 27,285
 前年比 +12%

第4四半期に少し減っているのは、おそらく冬だからでしょうね(冬はゴルフのプレー数は減る)。概ね、漸増傾向と言えるでしょう。

アクティブ率(エントリー数÷会員数)なんかもチェックしたいところですが、エントリー数も半期に一度の公表となっているので、今のところはこんなもんですかね。

短いですが、今日はこれでおしまいです。
KPIシリーズも終了です。

企業の決算を見るときは、「利益が増えた、減った」で一喜一憂するのではなく、事業が順調に成長しているかどうかを注視しましょう。
そのためには、KPIの確認が不可欠です。

バリューゴルフのような小型成長企業の場合、四半期の経常利益は数千万円規模に過ぎないため、採用が増えた、広告を多めに打った、など、ちょっと出費がかさんだだけで、すぐに利益は激減します。
そんな企業の利益の増減を追っていたところで、事業の実態は掴めません。
KPIをチェックすれば、事業が順調に成長しているのは明らかです。
事業が順調に成長していれば、利益は後から付いてきます。

こうした小型成長企業の決算は、多少利益が増減しようが、「事業が順調に成長していれば良し」とし、鷹揚に構えて見るべきだと思います。
順調に成長さえしてくれれば、途中で減益決算に株価が下押ししたとしても、数年後には報われるでしょう。

バリューゴルフは「減益でも安心して保有できる企業」の代表格と言えるでしょう。

折しも、10月13日に「1人予約ランド会員数が40万人突破」との公表があったところです。
今後が楽しみです。

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