KPIの確認:エムケイシステム(3910)

以下の記事でKPIの重要性について触れました。
当ブログ2017.9.9記事 KPIに注目せよ

ここからは、保有銘柄のKPIを確認していきたいと思います。
まずは、エムケイシステムです。

上記記事では、「成長株投資におけるKPIとは、成長戦略が機能しているかどうかをモニタリングできる指標」と述べました。
エムケイシステムの成長戦略は、「セミナー開催や紹介を通じて地道に顧客開拓をしていき、契約のストックを積み上げていく」です。
※当ブログ2017.1.7記事 成長性の確認:エムケイシステム(3910)

よって、エムケイシステムのKPIは「契約数」です。

エムケイシステムのKPI

出所:2017年3月期決算説明資料p9

契約している顧客の数が増えているかどうかを見れば、順調に成長できているかどうかがわかります。
逆に、売上が伸びていたとしても「たまたま大口の契約案件があった」というような理由では、今後も同じペースで成長を持続できるかどうかは疑問です。
よって、契約数をきちんと確認することが大事なのです。

しかし、この契約数、KPIとして使うのに若干、不都合な点があります。
半期ごとに発表される決算説明資料にしか載っていないので、第1・第3四半期では確認できないのです(エムケイシステムは今のところ、第2四半期決算と通期決算でしか決算説明資料を発表していない)。
長期投資家としては半期ごとに確認できれば十分なのですが、念のため四半期でも使えるKPIも欲しいところです。
そこで使えるのが社労夢事業のASPサービスの売上です。

エムケイシステム ASPサービス 四半期売上推移(2016~2018年第1四半期)

エムケイシステムの事業部門は以下のように分類されています。

  • 社労夢事業
    • クラウドサービス
      • ASPサービス
      • システム構築サービス
    • システム商品販売
  • CuBe事業

このうち、「成長戦略が機能しているかどうか」を最も明確に示しているのが、ASPサービスの売上です。

理由としては、まずCuBeは昨年買収したばかりの事業なので、エムケイシステムの主力事業は社労夢事業です。
また、システム商品販売はクラウドサービスに付随する端末機器・サプライ商品の販売なので、メインの売上ではありません。
また、システム構築サービスは初期導入の売上で、四半期によって大きく変動します。
ASPサービスは純粋なソフトの月額手数料の売上なので、ASPサービスの売上を見ることで、「契約のストックを積み上げていく」という成長戦略が機能しているかどうかをチェックできるのです。

また、上のグラフのように、ASPサービスの売上の伸びを四半期ごとに差し引きして、色分けすると、どの四半期で契約数が伸びたのかが見やすくなります。
2016年3月期第4四半期で急激にASPサービスの売上が伸びていますが、これはもちろんマイナンバーの導入があったからですね。

以上のように、私は「契約数」と「ASPサービスの売上」をチェックして、エムケイシステムの成長戦略が機能しているかどうかをモニタリングしています。

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