不況耐性の確認⑤:GMOペパボ(3633)

不況耐性シリーズの続きです。

参考記事:
2018.3.31 不況耐性
2018.4.7 業種と不況耐性
2018.4.14 不況耐性の分析方法①:前回不況時の業績を確認する
2018.4.21 不況耐性の分析方法②:不況に強い特性(BtoC、低価格、買い続けなければならない商品)に該当するか

GMOペパボ(3633)は既に売却済みの銘柄ですが、良い事例なので不況耐性を分析してみようと思います。

前回不況時の業績

まずは過去記事「不況耐性の分析方法①:前回不況時の業績を確認する」に沿って前回不況時の業績を確認してみましょう。

GMOペパボの業績推移(2005~2017)

リーマンショックのあった2008年前後の業績を見ると、何の影響も受けずに成長を続けていることがわかります。
よって、GMOペパボは不況耐性が非常に高いと判断できそうです。

ただし、当時と現在では事業構成が若干異なります。

GMOペパボの部門別売上(2008)GMOペパボの部門別売上(2017)

2008年当時にはなかったハンドメイド事業が新たに事業ポートフォリオに加わっているので、その不況耐性も分析しておかなければなりません。

不況に強い特性に該当するか

では、ハンドメイドについて、過去記事「不況耐性の分析方法②:不況に強い特性(BtoC、低価格、買い続けなければならない商品)に該当するか」に沿って分析していきます。

BtoC

minne自体はCtoCのマーケットプレイスですが、ペパボがminneというシステムを提供する売り手、クリエイター(出品者)が手数料を支払ってシステムを利用する買い手、と考えるとBtoC事業と言えます。

低価格

主な価格帯は数百円~数千円です。
低価格と言えそうです。

買い続けなければならない商品

アクセサリーなどのハンドメイド商品なので、買い続けなければならないというわけではなさそうです。
これは該当しません。

不況による業績へのインパクト

リーマンショックのあった2008年前後で、GMOペパボの業績は何ら影響を受けずに成長を続けました。
また、当時はなかったハンドメイド事業が新たに加わりましたが、このハンドメイド事業はBtoC、低価格という不況に強い要素が当てはまるので、おそらく不況耐性は高そうです。

おそらく次の不況も無傷で乗り越えると思います。

まとめ

リーマンショックを無傷で乗り越えた実績と、当時から新たに加わったハンドメイド事業も不況に強い要素を備えていることから、GMOペパボの不況耐性は非常に強いと考えられます。

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