2月14日にピクスタの2017年12月期通期決算が発表されました。
既存事業は順調、新規事業も明るい材料が多く、良い内容でした。
決算の概要
2017年12月期第1~4四半期累計
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2017年1~4Q(百万円) | 2,231 | 23 |
2016年1~4Q(百万円) | 1,758 | 155 |
前年比 | +27% | –85 |
2017年12月期第4四半期のみ
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2017年4Q(百万円) | 643 | 34 |
2016年4Q(百万円) | 470 | 9 |
前年比 | +37% | +278% |
業績予想に対する進捗率
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2017年1~4Q(百万円) | 2,231 | 23 |
業績予想(百万円)※ | 2,413 | 47 |
進捗率 | 92% | 49% |
※2018.1.25修正前の業績予想
4Qのみで+37%と大幅な増収となりました。
定額制販売は相変わらず順調ですが、「単品・その他」の売上も+29%となっています。
17-1Q | 17-2Q | 17-3Q | 17-4Q | |
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単品・その他 | +10% | +20% | +16% | +29% |
定額制 | +58% | +60% | +65% | +69% |
これは、韓国Topic社で一時的な売上(教科書改訂に伴う大口需要)があったためで、実際の成長ラインは20%前後といったところでしょう。
KPIも順調です。
17-1Q | 17-2Q | 17-3Q | 17-4Q | |
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素材点数(万点) | 2,340 | 2,540 | 2,780 | 2,990 |
前年比 | +39% | +41% | +41% | +39% |
17-1Q | 17-2Q | 17-3Q | 17-4Q | |
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単品販売月間購入者数(人) | 57,291 | 54,004 | 52,182 | 59,986 |
前年比 | +12% | +6% | -2% | -1% |
平均月間購入額(円) | 7,111 | 6,711 | 6,839 | 6,276 |
新規事業に関しては、fotowaが順調です。
予約件数は七五三需要のあった3Qをさらに上回り、急伸しています。
また、海外事業では、台湾が売上前年比+86%となっており、ネットワーク効果における「ブレイクポイント」を通過したかもしれません。
業績予想に対しては未達となりましたが、通期で売上が+27%も成長してくれれば十分です。総じて良い決算だと思います。
2018年12月期業績予想
売上 | 経常利益 | |
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2018年(百万円) | 2,594 | 88 |
2017年(百万円) | 2,231 | 23 |
前年比 | +16% | +280% |
来期予想については、売上が+16%というのは若干保守的な気がします。
決算説明会動画でも社長が「固めに見ている」と言っています。
たぶん「2017年は下方修正になっちゃったので、今期は保守的にしとこう」と思ったんだと推測します。
利益面では、まあこんなもんですかね。
今年も投資を継続するようです。
投資判断
株価はちょっと上げましたね。
昨日の終値は1766円。単純に予想PERを算出すると196.7倍と大幅に割高になりますが、先行投資中なので、この数字を参照するのはちょっと不適当かもしれません。
先行投資フェーズに入る前だった2016年12月期の実績PERは39.1倍です。
成長性を考えるとまだ割安だと思います。
ただ、上昇し始めるのがちょっと早い気がしますね。
まだ投資の成果が数字として出ていないのに、既に期待だけで上がり始めています。
市場の最大の関心事は「2019年12月期に大幅増益」という公約が守られるかどうかなので、今後の決算内容次第では急落する可能性があると思います。
しかし、私としては長期で結果を出してくるなら、別に2019年の結果が期待外れでも構いません。
短期的な成果を追い求めず、長い目で事業を育てて行って欲しいと思います。
5年後には株価も数倍になっていることでしょう。
気長に継続保有です。