個別銘柄のPERがバラバラなのは、(期待)成長率が違うから

下記記事の続きです。
2018.9.15 PERは15倍が目安

PERは平均するとだいたい15倍ですが、実際に市場を見渡してみると株によってPERが全然違うことに気づきます。
不動産株などはPERが一桁だったり、逆にAI関連のテーマ株などは数十倍から数百倍の値が付いていたりします。

私の保有銘柄を見てもPERはバラバラです。

銘柄 PER
MKシステム 19
富士山マガジン 14
ピクスタ 217
リンクバル 46

15倍を目安にするならば、ピクスタのPER217倍なんて目安の10倍以上割高で、すぐに売るべき、という判断になります。
なぜ個別銘柄によってPERはこんなにバラバラなのか?

適正に評価されたPERは、どの企業についても同様に、その会社の成長率を表している。
もしコカ・コーラのPERが15倍なら、この会社は年率で15%の成長を期待できるし、もしPERが成長率より低ければ、それはバーゲン価格である。

ピーター・リンチ「ピーター・リンチの株で勝つ」p228

PERは成長率を表しているんです。

例えば、富士山マガジンサービスがPER14倍と市場平均より低いのは、せいぜい14%程度の成長しかしないだろう、と市場から見られているということだし、反対にピクスタのPERが200倍と高いのは、市場からそれだけ高い成長を期待されている、ということです。

つまり、株式市場におけるPERのバラツキは個々の企業の成長率の違いに起因しています

そうすると、PERだけ見ても、割安か割高かを判断することはできないということになります。
なぜなら、PERが数十倍と高くても、成長率が十分に高ければ一概に割高とは言えないし、逆にPER3倍でも、もし成長率が低い(悪くすると赤字転落の可能性がある)ならば割安とは言えないからです。
PER単独ではなく、PERと成長率という2つの数字を一緒に見ながら株価の高低を判断しないと意味はないのです。

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