利益率が改善しやすい収益構造②:高利益率商品の成長

下記記事の続きです。
2017.4.15 利益率が改善する企業を買え
2017.4.22 利益率が改善しやすい収益構造①:固定費の増加を伴わない売上拡大

前回記事からの抜粋です。

稀に、何年間も継続して利益率を改善し続けることができる企業が存在します。
そうした企業の多くは「利益率が改善しやすい収益構造」を持つため、特に意識しなくても、自然と利益率が改善する体質を持っています。
利益率が改善しやすい収益構造とは、具体的には以下の2つです。
① 固定費の増加を伴わない売上拡大
② 高利益率商品の成長

今回は「② 高利益率商品の成長」について書きます。

ある企業が利益率の異なる商品(または事業セグメント)を扱っており、より高利益率の商品の成長率の方が高い場合、利益率が継続的に改善します。

利益率が改善するメカニズム

メカニズムは単純です。

例えば、C社という企業がDとEの2種類の商品を販売しているとします。
商品Dの利益率は1%、商品Eの利益率は10%です。
現在、商品Dの年間売上は10億、商品Eの年間売上は1億です。
今後、商品Dの売上はずっと横ばいですが、商品Eの売上は年率20%のペースで伸びるとします。

C社の利益率は以下のようになります。

C社の利益率推移

より利益率の高い商品Eの成長率が商品Dの成長率よりも高いため、全社の利益率が改善するのです。

現在 1年後 2年後 3年後 4年後 5年後
D売上 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000
D利益 10 10 10 10 10 10
E売上 100 120 144 173 207 249
E利益 10 12 14 17 21 25
全社売上 1,100 1,120 1,144 1,173 1,207 1,249
全社利益 20 22 24 27 31 35
利益率 1.8% 2.0% 2.1% 2.3% 2.5% 2.8%
E売上比率
(E売上/全社売上)
9.1% 10.7% 12.6% 14.7% 17.2% 19.9%

商品Eの売上比率(商品Eの売上/全社売上)が高まっているところに注目してください。
これが利益率を押し上げているのです。

これは利益率の異なる商品を売る企業の例ですが、利益率の異なる事業セグメントを持つ企業でも同様のことが起きます。

「上手く行ってるからこっちで行こう」

こうした利益率改善は、長期間業績横ばいを続けていた企業が、あるときから人が変わったように利益を増やし始める、という例で多く見られます。

新規事業をいくつか試行錯誤する中で、たまたま1つの事業が上手く行き、さらには広大な市場が見込める場合に、「上手く行ってるからこっちで行こう」となり、停滞している既存事業から有望な新規事業に経営資源を集中させ、やがてその新規事業が大きなウェイトを占めるようになる、というケースです。

このような場合、市場から「停滞企業」と烙印を押された状態から成長企業に変貌するので、利益成長にバリュエーションの是正がプラスされ、もの凄いリターンを投資家にもたらすことがあります。

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