はじめににこのブログの開始の経緯を書いていますので、未読の方はご覧ください。
1.運用結果
現在値 | ブログ開始時 | 通算 | 月次 | 年次 | |
---|---|---|---|---|---|
息子 | 1,246,005 | 1,091,605 | 14.1% | -1.5% | 5.6% |
日経平均 | 19,197 | 17,375 | 10.5% | 1.5% | 0.4% |
ジャスダック | 132 | 114 | 15.6% | -1.3% | 7.3% |
2.ポートフォリオ
銘柄 | 株数 | 購入単価 | 現在値 | 評価額 | 損益率 | 先月比 |
---|---|---|---|---|---|---|
MKシステム | 200 | 1,292 | 1,677 | 335,400 | 30% | -1% |
GMOペパボ | 100 | 3,345 | 3,445 | 344,500 | 3% | 0% |
ピクスタ | 100 | 1,605 | 1,160 | 116,000 | -28% | -8% |
リンクバル | 100 | 1,509 | 2,450 | 245,000 | 62% | 0% |
バリューゴルフ | 100 | 1,448 | 1,506 | 150,600 | 4% | -5% |
現金 | 54,505 | |||||
合計 | 1,246,005 |
3.売買履歴
売却
なし
購入
なし
4.父のコメント
今月は結構荒れた相場になりました。
月初は地政学リスクの高まりにより相場は大きく崩れました。
6日に米国がシリアを空爆し、8日には北朝鮮へ向けて空母を派遣しました。
これに対し、北朝鮮側は相次いで弾道ミサイルを発射する挑発行為に出ました。
日経平均はミサイル発射翌日の17日に年初来-4.7%となる18225円で底を付けました。
しかし、23日に行われたフランス大統領選あたりで潮目が変わります。
当初、極右ルペン氏と急進左派メランション氏が決選投票に進む最悪のシナリオが警戒されていましたが、ルペン氏とともに中道左派マクロン氏が決選投票に進む結果となったため、市場に安堵感が広がりました。
終わってみれば、日経平均は先月末比+1.5%となり、年初来でプラスに転じました。
一方、小型株市場も日経平均につられた動きをしましたが、月初の下落幅がより大きかったために先月末比-1.3%となりました。
息子のポートフォリオもほぼ同じような動きをして先月末比-1.5%となりました。
経験上、このような荒れた相場では、高PER銘柄の値動きは激しくなります。
試みに、先月のリンクバルとジャスダック平均の値動きを比較してみましょう。
リンクバルは月半ばまでに-20%と大きく下落しています。
一方、月後半の上昇幅も大きいです。
リンクバルの現在の予想PERは33.6倍です。
この高PERは短期志向の投機家たちが群がって形成されたものです。
こうした投機家たちはバリュエーションなど気にせず、「株価が上がったから、さらに上がるだろう」という根拠を元に、上昇トレンドの株に群がります。
彼らは集まるのも早いですが、離散するのもあっという間なので、雲行きが怪しくなれば、あっという間に株を手放してしまいます。
彼らの大半が信用取引でレバレッジを効かせているので、下落に対する耐性が著しく低いのです。
したがって、投機家たちによって短期間のうちに高値水準に持ち上げられた株価は、あっという間に崩壊します。
こうした短期志向の投機家たちの動きを指して、「イナゴ投資家」とも呼ぶそうです。
※参考:wikipedia「イナゴタワー」
自ら考えを持たず、本能の赴くままに周りと同じ行動を繰り返すイナゴに例えるあたり、良い得て妙だと思います。
さて、2017.2.25当ブログ記事「リンクバル2017/09-1Q 良好」で述べたように、リンクバルの株価は売却してもいい水準だと考えています。
私と妻の口座で保有していた分もあったのですが、2月に全て売却しています。
それでも息子の口座で保有を継続しているのは、この企業が典型的な成長モデルを持っているため、今後、銘柄選択の手法を記事にしていく中で、実例として紹介したいからです(成長性を考えれば5年くらいの期間で見た期待リターンはプラスだとは思うので、息子の口座をないがしろにしているわけではありませんよ・・・)。
ただ、このように高PERの株を保有し続ける場合は、下落リスクが高いというのを覚悟しておくべきだと思います。
長期志向の投資家は、人気化して高値水準になった(期待リターンの下がった)投資対象にはさっさと見切りをつけて、誰からも忘れ去られて安値に放置されている(期待リターンの高い)投資対象を保有するのが王道だと思います。