2月6日にリンクバル(6046)の2018年9月期第1四半期決算の発表がありました。
これまで高成長を続けてきた同社ですが、まさかの減収となりました。
しかし中身を見てみれば、減収は今後の成長戦略を踏まえた意図的なもので、事業は極めて順調だとわかります。
決算の概要
2018年9月期第1四半期結果
売上 | 経常利益 | |
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2018年1Q(百万円) | 621 | 137 |
2017年1Q(百万円) | 646 | 158 |
前年比 | -4% | -13% |
業績予想に対する進捗率
売上 | 経常利益 | |
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2018年1Q(百万円) | 621 | 137 |
半期予想(百万円) | 1331 | 248 |
進捗率 | 47% | 55% |
通期予想(百万円) | 2905 | 568 |
進捗率 | 21% | 24% |
決算短信の冒頭を見て、まさかの減収減益(営業利益ベースでは+5%の増益)にドキッとしましたが、自社・他社街コンの売上を見て合点がいきました。
17-2Q | 17-3Q | 17-4Q | 18-1Q | |
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自社売上(百万円) | 328 | 309 | 331 | 190 |
前年比 | +4% | -11% | -11% | -44% |
他社売上(百万円) | 240 | 302 | 352 | 386 |
前年比 | +78% | +67% | +56% | +48% |
自社街コンが前年同期比で大幅なマイナス、他社街コンが大幅なプラス、となっています。
リンクバルは今後の成長戦略として「プラットフォーム化」を掲げています。
つまり、街コンジャパンでは他社街コンの仲介を事業のメインにしていく、ということです。
自社街コンの売上減少は「プラットフォーム化」戦略のために経営資源を他社街コンに集中させた結果と推測されます。
各KPIも順調に伸びています。
17-2Q | 17-3Q | 17-4Q | 18-1Q | |
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イベント掲載数(件) | 20,919 | 23,475 | 32,435 | 36,390 |
前年比 | +126% | +89% | +96% | +81% |
会員数(人) | 895,072 | 981,970 | 1,067,865 | 1,151,988 |
前年比 | +51% | +48% | +46% | +42% |
会員純増数(人) | 81,423 | 86,898 | 85,895 | 84,123 |
前年比 | +63% | +22% | +23% | +5% |
アクティブ率 | 22.5% | 23.1% | 24.0% | 23.2% |
何のことはない、めっちゃ順調な決算ですね。
ただ、2017年9月期通期決算発表時に、私は通期予想はかなり保守的と見ていましたが、この感じで行くと、ほぼ通期予想どおりに落ち着きそうですね。
今期は一休み、来期から本来の成長ペースを取り戻す、という感じになりそうです。
投資判断
株価は決算後、半値くらいまで急激に下げた後、戻してきています。
ちょうど全体相場の下げに重なったので、パニック的に投げ売りされたみたいですね。
毎回こういう光景を見るたびに、決算短信の1ページ目しか見てない人が如何に多いか、と呆れます。
まあ、そういう人たちのおかげて安く買うチャンスが来るので、感謝しなければなりませんが。
昨日の終値は3075円、会社予想に基づく予想PERは27.7倍です。
フェアバリューだと思います。
継続保有です。