ポートフォリオ運用報告(2017年7月末)

はじめににこのブログの開始の経緯を書いていますので、未読の方はご覧ください。

1.運用結果

※通算はブログ開始(2016年11月12日)以来のリターン
現在値 ブログ開始時 通算 月次 年次
息子 1,318,905 1,091,605 20.8% -0.2% 11.8%
日経平均 19,925 17,375 14.7% -0.5% 4.2%
ジャスダック 150 114 31.6% 3.2% 22.1%

2.ポートフォリオ

銘柄 株数 購入単価 現在値 評価額 損益率 先月比
MKシステム 200 1,292 2,027 405,000 57% -1%
GMOペパボ 100 3,345 3,330 333,000 0% -1%
ピクスタ 100 1,605 1,330 133,000 -17% 1%
リンクバル 100 1,509 2,142 214,200 42% -2%
バリューゴルフ 100 1,448 1,750 175,000 21% 3%
現金 58,305    
合計 1,318,905 21%   

2017年7月末ポートフォリオ

3.売買・配当履歴

売却

なし

購入

なし

配当

なし

4.父のコメント

今月は日経平均が-0.5%と伸び悩んだ一方、小型株市場の好調は相変わらずで、ジャスダックは+3.2%と大きく伸びました。
息子のポートフォリオも小型株で構成されているにもかかわらず、好調な相場に置いてけぼり気味で、-0.2%となりました。

個人投資家界隈では、「そろそろ売り時ではないか?」という声が強くなってきています。
ジャスダック指数はこの1年で+33.4%も上昇しており、月間騰落率を見てみると、マイナスだったのは12ヶ月のうちわずか2ヶ月に過ぎません。

ジャスダックインデックス月間騰落率(2016年8月~2017年7月)こうした好調な相場に気を良くしている能天気な投資家はおそらく少数で、今多くの個人投資家の脳裏にちらついているのはかつての暴落の記憶でしょう。

ジャスダック平均チャート(1999~2017) 出所:株探

運用結果に載せているのは「ジャスダックインデックス」ですが、株探にジャスダックインデックスのチャートが見つからなかったので、「ジャスダック平均」のチャートを載せました。指数の算出方法が違うのですが、まあ同じようなもんです。

過去を振り返れば、小型株市場にこのような好調な相場が続いた後は、決まって暴落に終わっています

ジャスダックは1998年から2000年にかけて大きく上昇した後、ITバブルの崩壊により2002年の底値まで-66%の暴落となっています。
その後、2002年から2006年にかけて大きく上昇しますが、2006年のライブドアショック、2008年のリーマンショックにより、2009年の底値まで-66%の暴落となりました。
-66%ということは、300万円の投資資金が100万円になってしまうというおぞましい暴落です。

そして、2017年にかけての上昇は、かつての天井にそっくりに見えます。
チャートを見れば見るほど、こんな未来が来るのが確実に思えてなりません。

このような悲観シナリオを想定し、保有株を売ってポートフォリオの現金比率を増やすべきか否か、皆さん迷っていることでしょう。

私は、こうした難しい相場環境で方針を決める際にポイントとなるのは「どれだけの投資期間を想定しているか?」ということだと考えています。

例えば、エムケイシステムを見てみましょう。
私は、エムケイシステムに対して5~10年程度の投資期間を想定しています。

では、5年後の株価はどのくらいになっているでしょうか?
2017年3月期のepsは96.63、現在の株価は2027なので、実績PERは株価2027÷eps96.63=21.0倍です。
仮に今後5年、epsが年率20%で伸びるとすると、2022年3月期のepsは240です。
リーマンショック後は成長株がPER1桁台なんてことはザラにあったので、5年後の相場環境がそのような酷いものと想定して、PER8倍で売られていると仮定します。
すると、5年後の株価はeps240×PER8倍=1920となります。
この間にもらう配当と合わせると、現在からの収支はトントンというところでしょうか。

リーマンショック後のような極端な過小評価はそう長続きはしないので、5~10年という期間を取れば、今の株価より高く売却できるタイミングは訪れる可能性が高いです。

つまり、「5~10年」という投資期間を想定すると、悲観的なシナリオを想定しても「まあ損はしないだろう」と考えられるわけです。

言い換えれば、途中で株価が10分の1になろうが、5~10年後の株価が今より上がっていれば良いわけです。
他の保有株に対しても同じような感覚を持っています。

所詮、全体相場の動きを予想することなんて不可能なんです。
「ここらへんが天井だろう」と思って売ったらそこから2倍になった、なんてことはザラにあります。

それなら、全体相場の予想なんてやめて、ひたすら「個別の企業が成長を継続できるかどうか」だけに集中する。
そして、5~10年という長期の投資期間を設定して、全体相場の揺らぎがあっても利益を確保できるようにする
それが私のリスクヘッジ方法です。

私としても、もちろん相場や景気の予測をしたいが、それが不可能なので、バフェットと同じで儲かる会社を探すことで満足しているのである。
(中略)
もちろん相場全体が高すぎるケースはあるにはあるが、それを心配してもそう役には立たない。選んだたった1つの銘柄が高すぎないかとか、あなたの投資基準に合わないのではないかというようなことで、十分代替できるポイントなのだ。

ピーター・リンチ「ピーター・リンチの株で勝つ」p102~103

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