ポートフォリオ運用報告（2024年8月末）

４．父のコメント

8月初旬に相場は大暴落に見舞われました。
日経平均株価の下落幅は、1日が前日比-975円、2日が同-2,216円、5日が-4,451円で、3日間の下落幅の合計は-7,643円となり、下落率は７月31日の終値比-19.5％となりました。
ところが、暴落直後の6日には+3217円の急騰、その後も徐々に持ち直し、終わってみれば8月の日経平均は前月比-1.2％、何事もなかったかのような数字に落ち着きました。
グロース250指数の値動きも似たようなもので、やや反発が大きかった分、8月の月次は+3.2％となりました。

暴落の理由は、日銀の突然の利上げ発表がきっかけとなり、それをシステムトレードが増幅させたと言われています。
要は「10％下がったら損切り」というようなルールをあらかじめシステムに組み込んでおいて、日銀の利上げで下がったからそのルールを実行し、それで株価が下がり、別の損切りルールが実行され、売りが売りを呼んで株価が急激に下がったということです。
そこに「価格が価値に対して割安かどうか」という視点は一切存在しません。「株価が下がったから売る」という、それだけの理由です。

それはそれで1つの儲け方としてありなのかもしれませんが、私はそうしたマネーゲームには付き合わないようにしています。
忘れないでおきたいのは、株には実体があるということです。
株は企業の部分所有権であり、あなたが投資している企業はこうしたマネーゲームとは関係なく、日々お客さんを相手にビジネスをしてお金を稼いでくれているのです。
そんな実体のあるものをちょっと下がったから売るとか、日々売り買いをして利ザヤを稼ごうとするのは、私の感覚とは相いれません。

５．次男のポートフォリオ